『すきすきワンワン!』もいよいよ最終回が見えてきた。
今までの岸くんの演技を見ていて、ドラマウォッチャーの私は本当に感動している。
演技の上手い下手は正直私が語る資格があるわけではないが、
イチ視聴者として素直に感動した演技が岸くんの目の演技である。
これは私の持論であるが、演技の良し悪しをはかるのは怒りや泣きの演技ではなく、
無表情やセリフのないときなのではないかと思っている。
怒りの演技、特に声を荒げるとこなんてぱっと見ですぐ怒っているとわかるし、泣きの演技でも同様にリアクションがはっきりしていることはこちらに対して伝えるツールが揃っている状態だ。
反して、無表情やセリフがない演技はこちらに役の感情を伝えるツールがほぼ無い。
ドラマはだいたい演者の顔を写すからそこでいかに役の感情をこちらに伝えられるかが重要で、岸くんはそれを目で伝えてくる。
『すきすきワンワン!』の第一話の初め、主人公の雪井炬太郎は全く喋らなかった。
それでも岸くんの演技から、炬太郎の情けなさと弱いところが感じられた。
第二話で元カノと本当のお別れをしたときも、セリフが一切なくただ元カノを見つめるだけだったのに炬太郎の言いたいことが伝わったような気がした。
この演技力はもっともっといろんな作品で見てみたいと心から願う。
だから私は岸くんの目の演技が好きです。