目黒蓮さん、『月の満ち欠け』にて
優秀助演男優賞
新人俳優賞
受賞おめでとうございます!!
めめちゃん初の単独映画出演でこういった賞を獲得するとはさすが俺たちの目黒。
本当に誇らしいです。
公開当初、初日のパブリックビューイングに行きましてこの『月の満ち欠け』を見ました。
確かにめめの演技はマジで素晴らしかった。
とても自然だし、セリフの不自然さもなく完全に役としての存在感だった。
けど、すみませんけどかなり正直申し上げると脚本がなかなかのもので
これまたツッコミどころ満載で良くも悪くも感想が溢れ出てきていたんですが、
これは公開が終わってから書き出した方がいいだろうということで
ちょうど日本アカデミー賞も終わったことだし、ここに成仏させようと思い文字を打っています。
思いついた感想を箇条書きでいく。
- 地の果てまで追いかけてくる瑠璃
執念が怖い。これに尽きる。
いや、これさ、他人じゃなくて自分として生まれ変わってのあのすったもんだならいいよ?
他人に生まれ変わって人巻き込んで何人か死んでますやん…普通に引くんですけど。
あまりにも自分中心。
しかも生まれ変わりだと自認する前の人格どこいった?
ある日自分は瑠璃だと気づいたとしても、それまでの人格があったわけで、
そこらへんの設定が書かれてなさすぎて腑に落ちなかった。
まあ、顔が目黒蓮の男といい感じに出会えて旦那からも逃れて人生これから!ってなった瞬間にあの世に行ったら地縛霊として成仏できないのはまあわかるけどよ?
他人に生まれ変わらせてもらってんだから少しは申し訳なさそうにしろ?
- それでいいのか田中圭
田中圭の役どころが損しかなくてなんとも言えん。
そりゃ、子供を授かれないってなった時のあのモラハラっぷりはあかんかったけどな?
それに対してきちんと反論なり別れるなり対策をとっていたらいいものの、
別れることもなく挙句の果てには若い男と不倫しちゃう瑠璃もミスってる。
あんな粘着質なキャラクターの男に対して火に油すぎる。
あの役に同情はしないけど、今どき珍しい完全な悪者枠に田中圭が採用されていることに驚いた。
けどまあ、カーチェイスしている時の狂った田中圭の顔は一番好き。
これはもうどの映画どのドラマでも言えることですけど、
あんたらその顔じゃなかったらそこまで執着せんやろ?と思うくらいキャラクターに魅力が無かった。
まず出会い方が弱い。
雨の中傘を貸し借りしただけでそうなるか?
顔だろ?そうだろ?
と思ってしまうくらいのレベル感だった。
もう少しなんかあったやろ。
パラグライダーで空飛んでたら不時着しちゃったとか、長らく仕えてくれてた秘書がいきなり辞めちゃって気になりだすとかさ?(何故か韓ドラ)
映画で時間が限られているから仕方ないとは言わせないぜ?
てか、アキラと瑠璃のラブシーンが、めちゃくちゃスムーズな至り方で笑ってしまった。
合気道か?
- 小山内夫婦の不自然さ
友達の誕生日会に行って、
その友達の両親も同席←まだ許せる
その友達の両親がずっと話してる←まだ許せる
その友達の両親の惚気話を聞かされる←許せない
その友達の両親が惚気話をしながら感極まって泣いているのを撮影←キツい帰りたい
私だったら帰る。ダメですか?
仲のいい夫婦を演出したかったんだろうけど、ねえ…
あと、セリフが小説をそのまま言葉にしているから余計に「ア”ーーーー!」ってなった。
- バットエンド
瑠璃は生まれ変わってるけどまだ全然子供で、アキラはそのまま年を重ねているわけで、
今後恋仲になるには難しいと思うんだが!?
と思いきや、最後は無理やり当時の二人のイメージで終わってて笑ったよね。
いや、現実見ろと。なにいい感じの映像にすり替えてんねん。
右下に「※イメージです」と入れといてくれ。
しまいには、すれ違う女の子がみんな娘の生まれ変わりに見えてしまう病気にかかる主人公である。
もうね、トラウマ。
なんか、予告の出来が良かったから期待していたけど予告がMAXだったパターン。
そんな『月の満ち欠け』ですが、演者は大物揃いでそんななか自分の役を全うしためめには大きな拍手を送りたい。
6月21日DVD&Blu-ray発売です。
色んな意味で興味のある方はチャレンジしてみてはいかかでしょうか。